ルンビニー温泉旅行記

吉川 弘信

  1年前、なにげなく入居者Yさんと旅行の話をしていると、急にYさんの目がキラッと光りました。一緒に旅行に行けたら楽しいだろうな〜と思ったのが、この計画のきっかけでした。本当はもっと早く行きたかったのですが、旅行先で熱が出たら・・・、下痢をしたら・・・どうしよう。夜間は場所が違うと眠れなくなるのではないか?! お風呂は・・・! などなど考えていると不安だらけでそれ以上話が進みませんでした。

  1年の月日が過ぎた頃、そんな心配するよりもひとまずやってみよう、旅行に行ってみよう、そうしないと何も始まらないという思いが次第に強くなり、今回の旅行の運びとなりました。



  8月30日(火)、初めてのルンビニー2Fの別府温泉湯けむりツアーの出発日です。
  僕がルンビニーに着くと、ずっと早くから準備をしていた2Fの酋長Gと人望厚いMの女性スタッフが忙しそうに手厚い(?)歓迎をしてくれました。あと信頼度抜群の男性スタッフKも一緒だから心強い。今回の旅行に行く入居者さんはNさんとYさんだが、こちらも準備万端。7人乗りの大きなアショカ号でさあ出発だ〜。


 まずは松山観光港から大分港へ・・・。
 船中で一段落したあと、僕がマッサージ機で一休みしていると、Nさんがうらやましそうにこちらを見ています。同伴していたMが「Nさんもやってみるかな?」と聞くと、「うん!」。 やがてNさんの気持ちよさそうな顔を見てMと僕はにっこり。
 
  大分に到着すると最初は海たまごへ行きました。四国にはない大きな水族館にNさんもYさんもちょっぴり感動!おなかもすいたので途中の回転ずしに寄り6人とも腹いっぱいです。お次はアフリカンサファリへ。ここでサービス精神旺盛の僕は禁じ手のコース逆走を敢行し、今度はちょっぴりドッキリハプニング!
 そんなこんなで夕方前にホテルに到着。まずは最大の目的でもある温泉に家族風呂を借りてNさんは男性チームと、Yさんは女性チームでそれぞれ入浴。当初の予定では湯けむり混浴ツアーのはずだったのだが・・・残念! さっぱりした後はみんなで夕食です。普段はお目にかかれないご馳走にNさんもYさんもいつもより箸がすすんでいます。Nさんは大好きな冷酒を一杯やりながら、6人の会話ははずみ、いつもはあまり話さないYさんも今日は饒舌で昔話に花が咲いた楽しい日でした。
 
  2日目はくじゅう花公園をまわり、途中昼食をはさんで大分港までドライブ。ルンビニーに帰ってきたのは午後の8時過ぎだったが、2人ともお疲れの様子だったのですぐに就寝され、旅行は無事終了。心配していたことが嘘のようでした。案ずるより産むが易しとはこのことですね。
 
  今回始めてプライベート旅行をしましたが、結果はどうだったのでしょうか?
  もうお2人ともお忘れになったかもしれません。ただ、6人が別府に行ったことは事実ですし、あの時の笑顔も本物です。結果どうこうは別にして、一番大切なことは、6人の残された人生のなかで「私たちがどれだけ楽しい時間を一緒に過ごせたか」ということではないでしょうか。
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