白菜つくり


デイサービスセンター ビハーラ 作業療法士 大西 美穂

 私が機能訓練しているKさんとの畑での白菜収穫に至るまでを報告しようと思います。

 ことの始まりは畑までの往復歩行訓練を実施していた9月のことです。最初は隣接しているグループホームルンビニーまでの往復がやっとだったKさんと畑で白菜を育てようという話が持ち上がり、以前Kさんが白菜つくりをしていたこともあり、スタートしました。

【 9月 】
白菜の苗をホームセンターで購入です。Kさんは「これだ!」と思う苗を選び、肥料と軍手を合わせて購入しました。

苗植えです。軍手をつけてKさんのやる気は十分です。鍬を持って耕していく作業では、まだ足元に不安があったため、ドキドキしながらでした。一つひとつ丁寧に苗を植えて肥料を蒔き、最後は水やりで終了です。

それからというもの、デイに来る度に畑へ行き、水やりと観察する日が続きました。はじめは口数も少なかったKさんですが、作業する上で会話も増え、表情も良くなってきました。畑へ行く時の歩行は速さを増し、安心して見守れるほどにアップしていました。

 
【 11月下旬 】
やっと収穫の時期がやってきました。Kさん自ら包丁を持って1つずつ根元から白菜を切り取っていきました。真剣な表情で作業を終えた後、写真を撮る時には、”ニッコリ”でした。

 


持ち帰った白菜はKさんの息子さんのお嫁さんに手ほどきを受けたスタッフGとスタッフAの手によってキムチ漬けとなり、みんなの口に入りました。Kさん手作りの白菜でできたキムチ漬け、それはなんとも感動の味でした。

【Kさんの娘さんによる本格的キムチつくりの講習会】
白菜がいっぱい! まずは塩漬け おもりをのせて
キムチの素を白菜にぬっていきます(クライマックス)。白菜の間に大根やニラを混ぜてもおしい。
 
辛そう〜 できあがりです。  
 こうして作業療法士としてKさんとの畑作業を通しての機能訓練を行っていく中で、興味・関心のあることでの訓練は驚くほど効果的であることを改めて感じることができました。最初は少し不安なこともありましたが、徐々に私自身もKさんとの畑作業が楽しみになっていました。
  Kさんとのかかわりで本当に良い経験ができたと思っています。

 

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