第4回 四国交流フォーラム 超高齢者社会における認知症ケア
〜今、グループホームに求められているもの・求めるもの〜 に参加して

アショカスタッフ 萩山 知子

 はじめに「認知症ケアの現状と方向性」と題して厚生労働省の方より、2015年には国民の4人に1人が高齢者となり、今後急速に認知症高齢者が増加し、また、単独や高齢者夫婦のみの世帯が増加すると予想される中で、「認知症を知り、地域をつくる10ヵ年キャンペーン」、「認知症になっても安心して暮らせる町づくり100人会議」、「認知症サポーター100万人キャラバン」などの取り組みが紹介されると共に、認知症介護従事者の育成研修により質の向上に力を入れていることが報告されました。

 つづいて、今回のフォーラムの記念講演として「認知症介護の発想とデザイン」をテーマに長崎純心大学現代福祉学科教授の日比野正己氏によるユーモアにあふれたお話が私の心に強く響いたので、いくつかここのに紹介させていただきます。

  • 発想法1
    世の中にはたくさんの護る仕事が存在する
    看護 → 看(みて)護(まもる)
    弁護 → 弁(言葉で)護(まもる)
    介護 → 介(相手を通して)護(まもる)

    つまり介護は相手の気持ち、能力などをしっかり理解することが大切である。


  • 発想法2
    「認知症名探偵」と「認知症迷探偵」
    認知症 → とんちんかんなことをする、言う、といわれるが

    介護はとんちを解く仕事
    楽しく子どものときしたとんちを名探偵になって
    といてみては…


  • 発想法3
    「三間法」
    人間
    時間  生活していく上で大きな要因になる
    空間


    3つの環境がバリアフリー(人にやさしいもの)になれば認知症の高齢者も安心、安全に暮らせる。この環境をデザインするのが介護の仕事

 今回のフォーラムに参加させていただき、私自身もたくさんのことを学び、感じるチャンスになりました。
 H18年4月より介護保険制度が改正され、新たにグループホームが地域密着型サービスへ位置づけられた今、アショカでもご家族や地域の方の支えにより、秋まつりに参加させていただいたり、なじみの喫茶店ができたりとうれしいこともたくさんあります。今後の課題は、その支えに対して、ホームがどう応え、地域の一員として何ができるかだと思います。また、日比野氏による講演は、介護職10年がすぎた私にとって、介護を志したころを思い出させてもらい、また、お年寄りと「共に楽しく過ごす」という原点にふりかえることのできた貴重なものでした。
 グループホームのスタッフとして、自分自身も認知症高齢者の環境の1つであることを忘れず、安心出来る存在になれるよう、日々の入居者のサインを見逃さず、協力をつづけていきたいと思います。


 
アショカスタッフ 加地 栄子

 認知症ケアの現状と方向性について厚生労働省からの講演があり、国からの方向性として2015年高齢社会像を目視し、国民の4人に1人が認知症介護を要する状況になるとのこと。

 高齢者を支える側の負担が10年後には1.5倍になるなどの統計を元に始まりました。

 午後からは事例発表がり、そのなかでも『しょうせきあいあい』さんの終身介護を前提とした取り組みの中で、胃ろうの造設やIVH対応の方も、そしてご家族さんが望めば気管切開や気管内挿管の対応もでき、緊急時の対策もホーム内で行われ、医療面での充実を図りながら、さらには選べる終身介護の洗濯の難しさ、ご家族の悩み、ホームとしてのあり方、などの数々の問題を抱えこれでよかったのか?という疑問をもちながらも、最終的にはご家族さんの「十分な看取りができました」という感謝の気持ちに尽きると強く感動しました。

 グループホームのあり方がいろいろ検討されている中、選べる終身介護としてここまでできるホームが是非存在してほしいと願う人たちは少なくないと思います。

 もう1つの事例として、「杜の家」さんの『〜最後まで普通の生活を〜』をテーマにした発表の中で、突然の下血で緊急入院となり、状態も安定しないまま、「もう一度ホームで穏やかに暮らしたい」という希望から、入退院を繰り返すながらも最期は住み慣れたホームでご家族さんに看取られ、1ヶ月間という時間を充実して逝けた事例の方の恵まれた環境にも涙したりしました。

 最後に認知症とはどんな病気か、精神科教授の講演にて医学的方面から認知症を理解し有意義な研修をさせていただきました。

 

バックナンバー