マジック初舞台

医療法人ビハーラ藤原胃腸科 藤原 壽則 

  暮れも迫ったクリスマス。当法人のデイサービスセンター・ビハーラでは、バイキングの昼食を楽しんだ後、みんなでケーキをいただきました。

 進行役のO君が、「みなさま、今日はクリスマスです。院長先生がマジックを見せてくれます」。「オリーブの首飾り」が流れるホールに集まった通所者の皆様が拍手で迎えてくれました。

 「みなさん、こんにちは。最初におめでたい報告をします。この度、職場のF君とNさんが結婚しました。」前方に並んで、恥ずかしそうに立っている2人に祝福の拍手が起こりました。「今日はクリスマス、まだ未熟ですが私の手品を見ていただきます。先ず最初に、新婚ほやほやの2人の相性診断をしてみましょう。」
 両手に2本の紐を持ち、左手に持った短い紐にNさんに赤いハンカチを、右手の長い紐にF君に白いハンカチを結びつけてもらいました。両手を合わせ、2本の紐を絡み合わせ、「さて、2人の相性はいかがでしょうか」と言いながら両手をパッと広げると、あら不思議、赤と白のハンカチは長い紐にしっかりと結びついています。「おめでとうございます、2人はこんなにしっかりとひとつに結びついています。最高の相性です。2人の永久の愛を表しています。」

 「さて、次のマジックをお見せします。皆さん、ご覧のこの黒い紙、種も仕掛けもありません」と言いながら、長方形の黒く塗った紙の表と裏を見せます。それを丸めて筒を作り、紫、黄色、白、赤のハンカチを1枚ずつ筒に詰めます。「オンアボキャベイロシャノウマカボダラマニハンドマジンバラハラハリヤウン…」、筒をしっかり握り、目を閉じて光明真言を3回唱えます。おもむろに筒を口にくわえて、天井に向けて大きく息を吹き込みます。1枚ずつ筒に入れた5色のハンカチが、各々の角で結ばれ、連なった幡になって天井まで飛んで行きます。ここで拍手。最後は、紙切れを2つ、4つ、8つと折りたたみ、ゆっくりと開いていくと千円札に早変わりするマジックで30分のショウを閉めました。
 当法人のデイサービスセンターが私のマジック初舞台となりました。

 昨年秋から、愛媛新聞社のマジック・カルチャー教室に通っています。月2回の講習で、毎回2、3個のマジックを教わります、毎回習った技を、先ず小学校2年生の孫に見せます。「あっ、左手の中に隠した」などと、孫は厳しい審判員です。孫のジャッジで自分の技の習得具合を判定します。これまでに、カード(トランプ)マジック、コインや紐を使ったものなど10種余りのマジックを学びました。

 マジックで大切なことは観客とのコミュニケーションです。マジックというパフォーマンスを通して、観客とともに頭をひねり、笑って一緒に楽しむ。見てくれる人たちを喜ばせ、感動させる、そんなマジックを目指して勉強を重ねていきたいと思います。いろいろな介護サービス事業所などにボランティア活動として出かけ、高齢者たちに喜んでいただけるマジシャンを目指して。

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