物語の続き

グループホーム・アショカ 管理者 高橋 正子 

 アショカに来て、はや1年が過ぎました。ここまで来れたのも皆様のご理解とご協力があったからこそと、感謝しています。

 問いかけにかすかな瞼の動きで「はい」と「いいえ」を表現される方、声が出にくく両手を合わせて「ありがとう」を伝えて下さる方、言葉は出ないけれど瞳を合わせて微笑みを返して下さる方。言葉ばかりでなく、様々な方法でお互いを理解し合い、日々絆が深くなっていくのが感じられる今日この頃です。

 「年をとったら、もうかしこくはならんわい。」「しだいに馬鹿になっていくなぁ。」自分の頭をちょんちょんと叩いて「ここがちょっとなぁ‥。」と肩をすくめて笑っておられる。その笑顔は、「物わすれがあって、困ること・不便なこと・混乱することは多いけど、不幸なことじゃないのよ」と伝えて下さっているように感じられます。

 ”年をとったらこんな風に過ごしたい”という未来への記憶。その”こんな風に”に少しでも近づけるようなケアを、これからもしていきたいと思います。その方の物語の続きには、できるだけ多くの笑顔がありますようにと願いながら。

 
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