タクティールの実践を通して

デイサービスセンター ビハーラ 介護職員
青木 恵美

 この4月より、デイサービスのプログラムに、「タクティールケア」が新しく入りました。タクティールは、スウェーデンからきた緩和ケアです。指圧やリフレクソロジーと違って強く押さないで、優しく包み込むように触れるものです。

 ラテン語のタクティリスから来た言葉で、’触れる’という意味です。均一に柔らかく、しかもしっかりゆっくりとしたタッチ、同一の動きで、皮膚への柔らかな刺激を行うことで、接触受容体を刺激して、さらに知覚神経を介し、オキシトシンの分泌を促します。その結果、様々な効果を得るものです。オキシトシンは、気持ちが良い時に分泌されるホルモンです。

 手と足にはオイルをつけて、20分のケアをします。背中は、10分のケアです。

 効果としては、
 ●コミュニケーション能力の向上
 ●安眠・鎮痛効果
 ●胃や腸器官機能の改善
 ●攻撃性・自虐性の減少
 ●認知症の周辺症状の緩和
 ●リラクゼーション効果
 などがいわれています。

 実際、デイサービスで受けて頂いた方々からは、「手のしびれが軽くなってお箸が持ちやすかったよ」 「楽器の練習をするのにいつもより指が動いた」 「足がぬくもって夜ぐっすり眠れた」 「イライラが取れて、ゆったりした気持ちになった。私にピッタリよ」 とうれしい言葉がありました。

 中には、途中でぐっすり眠ってしまった方や、店の開業を勧めてくれた方、温かくてお母さんを思い出したと涙を流す方もいました。
 もちろん、強いマッサージが好きな方は、もっと強い方がええなー。もの足らんね。とおっしゃる方もいらっしゃいます。

 タクティールは、お年寄りや認知症の方にだけ良いという訳ではありません。大人も子供も気持ちいいのです。(妊婦さんは、ホルモン分泌があるため、避けた方が良いようですが・・・)

 私の子供は、よく「今日疲れたからタクティールして」と言います。寝る前のタクティールは、スムーズに深い眠りに入り、気持ちよく熟睡でき、目覚めも良くなります。今から思春期を迎える息子とのコミュニケーションとしても最適だと感じます。

 タクティールは、今では私の財産であり、勉強させてもらったことを感謝しています。これからも多くの利用者さんに体験し、効果を感じて頂きたいと思います。

 
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