2012年 心に寄り添って

デイサービスセンター ビハーラ 看護職員 水田 美由紀

 2012年新たな年が明けました。この1年元気で生きたいと願いながらも体と心の健康は、なかなか思うようにならないのが現状かもしれませんね。それは、普段からの皆様の生の声から気付いたものです。

 「生かされている」事について少しお付き合い下さい。私の義父は、4年前余命宣告されながらも、生きる事に希望を持ち続けました。義母との付き添いの中、私なりに感じ考えさせられた事があります。病気と闘うのは、治療法も大切な事ですが、それ以上に精神力が必要だという事。先の見えない不安に気力を持って生きるというのは、出来るようで本当はつらくてさみしい事なのです。

 義父に病気の告知はしないようにと、主治医に頼みました。それは、私たち家族が話し合って決めたことで義父の性格を思いやってのことでした。しかし、入院生活をおくる義父にとっては納得のいかない治療だったかもしれません。病室のベッドの上で沈む夕日を見ながら、後どれくらい一緒に見えるだろうと感じたものです。あの夕日を忘れません。

 心に寄り添って、見つめていたつもりでしたが、父はそれを心良く感じてくれただろうか。もっとするべきこと、出来ることがあったのではないか。今も、自分に問い掛けます。

 私事ですが、一昨年子宮がんの手術を受けました。自分の健康には自信がありましたし、プラス思考で能天気な私ががんになるとは、夢にも思っていなかった事でした。本音は、がんは怖くはないが死ぬのは怖いというもので、私は優良な患者でした。自己申告です。 (^◇^)笑って。退院後も、こうして勤められる事に、ただ感謝の毎日ですが、一番ありがたかったのは、家族が私を必要とし、気遣い、心に寄り添ってくれたこと。言葉ではなく、ただ側に居てくれただけで、生きる望みが生まれた。心は目には見えませんが、見ようと思う人には、うつし出されるものです。私は、病気から素直な心を学びました。決して飾ることのない素直な心です。

 ビハーラでは、限られた時間の中で利用者様の心に寄り添うという事は、なかなか無理があるかもしれませんが、努力は出来ると思います。私は、私らしく自分の目と心でこれからも勤めてまいりたいと思っております。

 時にお笑いあり、おしゃべりな私ですが、これからも末長くお付き合いくださいませ。

 春はそこまで来ています。

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