藤原胃腸科 グループホームアショカ 訪問報告書

報告者: ノバルティス 神田 和将
同行者: 東、川本
訪問日時: 2012/2/13

(訪問目的)
認知症のグループホームでの活動内容の学習。回想法の学習。

(行動スケジュール)
13:00 アショカ到着。藤原先生とスタッフにアショカの施設内の説明と案内をしていただきました。
14:00 認知症介護士の高橋さんがリーダーを務める回想法のクラスを見学。
15:00 見学終了。

(アショカについて)
アショカは現在愛媛県の272あるグループホームの中で36番目に登録されているそうです。アショカは2ユニットあり1ユニット9人が入居中。松山市では1ユニット最大9人までとのこと。藤原胃腸科の開設するアショカとルンビニーで現在イクセロンパッチが処方されているかたが8人入居中。現在その中で1人の入居者さんが13.5mgでひどい皮膚症状が出たとのことだが、ステロイドで対処したら、13.5mgから18mgへ継続できたとのこと。アショカ、ルンビニーではタクティールケアを毎日継続しているとのこと。

1.アショカ施設内

アショカではスタッフがユニット内の雰囲気を重要視するために、入居者さんの人間関係、相性を大切にしている。アットホームな雰囲気を作るために、ユニット内には普通の家庭のようなキッチンとリビングが作られている。広い裏庭があり、入居者さん自身で散歩できるようにしてある。トイレはあいている場合、ドアを少し開き、電気をつけておき、入居者さんに認識しやすいように配慮されている。入居者さんの部屋には自分の家具の持ち込みが可能であり、24時間入居者さんのご家族の面接訪問が可能だとのこと。また、ご本人やご家族の希望があれば、敷地内で入居者さんを看取ることもしているとのこと。藤原先生、スタッフは入居者さんだけでなく、ご家族のこともしっかりと配慮していると感じた。

2.回想法

14時から1時間、回想法を見学させて頂きました。スタッフ2人の方が司会進行。リーダーとサブリーダーで役目を分け、リーダーが話を進め、サブリーダーが入居者さんに合間に色々話しかけたり、観察やメモの記録係。今回は6人の入居者さんが参加されていた。今回のテーマは四季を語るとのことで、「春」がテーマでした。リーダーが紙芝居を使い、その紙芝居のなかに書かれている春の風景や出来事について語りかけ、入居者さんがそれについて思い出を語るという形式です。入居者さんが思い出しやすいように、歌や、実在のもの(ひなまつりの人形、お手玉)を使い、入居者さんの記憶のドアのスイッチを開かせるように工夫されていました。また当時の音楽を聴き、当時の歌の体操をしたりとまさに回想法という言葉通りの回想だなと感じました。一番驚いたのは、数人の入居者さんが、ひな人形、お手玉の話が出ても何の話かわからないような不安な様子をしていたのに、実物のひな人形やお手玉を見ると急に昔の記憶がよみがえり、お手玉をして遊んだり、非常に明るい笑顔で会の始めよりもいきいきした印象でした。会の終わりに、当時のひなまつりのお菓子であるこんぺいとうやあられを食べました。どの入居者さんもまた思い出話に花を咲かせながら楽しそうに過ごされ、楽しい雰囲気で会が終わりました。

3.感想

見学を終え、グループホームは非情に重要な存在、場所なのだと理解しました。ただ、介護をする場所だけではなく、入居者さんの日常の生活、人生の向上を支える場所のような存在だと感じました。アルツハイマー型認知症は薬物治療だけではなく、回想法などの薬物以外の治療も重要であり、施設で積極的に取り組んでいるところは非常にレアで、薬物以外の治療も受けられる施設の重要性は計り知れないと思いました。現時点で、薬物治療だけではどうしようもなく、それ以外の治療で少しでも光の兆しを目指して行う回想法などの治療への認識と意識はとても重要であり、入居者さんの日常、未来を支える素晴らしい活動だと感じました。

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