Mさんの場合 −ビハーラ家族会より−

認知症デイサービスビハーラ 管理者 竹村 文子

 11月15日、土曜日の夕、ビハーラ(デイサービスセンター、認知症デイサービス、指定居宅介護支援事業所)の家族会が開催されました。通所者のご家族と介護スタッフが語り合い、意見交換する場です。

 スタッフたちが、ビハーラの介護プログラムのいくつかを紹介しながら、出席者のご家族にも体操で身体をほぐしていただき、大きな声で歌っていただきました。恒例となった芋たきを食べながら、スタッフの紹介に続き、ご家族の言葉をいただきました。本稿では、通所者Mさんのご主人からいただいたお話を紹介します。

 妻のMは、去年の4月23日にお試しでビハーラに通所するようになり、早1年と9か月余りになりました。この間の妻の変化をお話ししたいと思います。

平成25年4月23日(火曜日)
 2Fフロアに入られた直後から落ち着かず不安そうな表情で、「帰りたい」と繰り返し訴え続けられます。終始理解していただける言葉を選びながら隣に付き添って話しかけ、ソファーや居室、屋外(隣のグループホームの菜園まで散歩に出てみたり、建物内を見学したり、など)などを見ていただきながら関わらせていただきました。「帰りたい」の訴えは続きましたが、スタッフの声掛けにはきちんと返答してくださっています。昼食は主食は拒まれますが、副食は厚焼き卵、シシトウ、トマト、マーボー茄子は少量召し上がりました。
食事:主食(10分の0) 副食(10分の6)  竹村より

平成26年4月22日(火曜日)
 今日も元気に来所され、笑顔で挨拶してくださり、朝の会でもみなさんと一緒に「北国の春」を元気に歌ってくださいました。日中はみなさまと一緒にパステルアートに参加されています。金太郎の絵を上手に塗ってくださいました。集中して作業をされています。
食事:主食(10分の10) 副食(10分の10)  宇都宮より

 今、デイサービスのスタッフからの連絡帳の記録を読ませていただきましたように、妻は月とスッポン、別人のようによくなりました。ビハーラのスタッフの皆様のご苦労がしのばれて、頭が下がります。

 こちらにお世話になるまでは、妻の病気は病院で治療していただけるものと思っていましたが、竹村さんに「ご主人、家族と病院、施設というのは車の両輪です。医師は勿論のこと私たち精一杯奥様が良くなられるよう努力しますから、ご主人も精一杯奥様のお世話をしてあげてください。どちらが欠けても車は走りませんよ」と言われました。私も自信を無くしていましたので、本当に地獄、仏様がいるとすれば、地獄に仏とはこのことだと管理者の竹村さんの思いを受け止めました。その時点で、妻の運命はビハーラのみなさまに預けようと思いました。

 ビハーラのスタッフのみなさま、本当にありがとうございます。

 
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