第5回介護甲子園 優勝までの軌跡


 2015年11月22日(日)、日比谷公会堂にて第5回介護甲子園決勝大会が開催されました。
決勝まで勝ち進んだのは、5事業所!
そのなかには、愛媛県松山市の事業所「グループホームルンビニー」の姿も。
激しい接戦のうえ、ルンビニーが見事優勝!!
メディカサイト(http://www.medica-site.com/ )に掲載いただいた特集記事から、その軌跡をご紹介させていただきます。

【 介護甲子園とは・・・? 】
介護から日本を元気にしたいという想いを持つ、全国の同志により開催される介護業界に働く人が最高に輝ける場を提供するイベント。
全国からエントリーされた介護事業所のうち、独自の選考基準で選ばれた優秀事業所が年1回、数千人が集う会場に集結。
ステージで事業所の想いや取り組みを発表し、介護甲子園における日本一の事業所を決定します。
介護業界で働いている人が、夢や誇りを持てるイベントにすることを目的としており、「介護ってカッコイイ」と憧れる職業であると賞賛していただく機会となっています。
介護甲子園 ⇒ http://www.j-care.or.jp/
【エントリー】
介護甲子園の参加は、エントリーからはじまります。
専用の記入シートに事業所のアピールポイントを書いていくのですが、これが実はとっても大切な作業。
事業所が取り組んできたことを振り返ることができ、想いを浮き彫りにすることができます。
ルンビニーは、介護甲子園2回目からエントリーをしていました。
【予選通過!練習スタート!】
9月13日、ルンビニーが見事二次予選を通過したとの連絡がきました♪
決勝大会は11月22日。
準備期間はたったの2ヶ月と9日です。
決勝大会では、プレゼンの台本がキモになります。
準備期間の3分の2は台本づくりに費やしました。
まずはみんなに、介護への想いや力を入れていること、心に残っていることを書いてもらい、そこから台本に落とし込んでいきます。
10月23日、ステージにあがるメンバーで集まり、練習開始。
偶数日の19時〜22時までを練習に当て、11月9日の最終台本提出日からは、毎日練習を行いました。
メンバーは、フロアーのリーダーや管理者、看護師。
中には、練習時間のことで家族が気になり、メンバーになるのを断った人もいました。
しかし、最終的には「やらせてください!」と仲間入り。
家族が支えてくれ、かえって家族の絆が深まったとか。
みんな、演技のプロではありません。
当然2000人の観客の前で発表するのははじめて。
「失敗したらどうしよう」「はずかしい」という想いもあり、練習中は厳しい声が飛び交うことも。
でも、何度も何度も練習を重ね、それぞれの苦手を克服していきました。
チームの絆も、日を増すごとに強くなっていくのを感じました。
【いざ出発!】
11月21日、浅草浅草寺へ直行!優勝祈願をしました。
【リハーサル】
会場に着くと、まずリハーサル。
プレゼンは15分間におさえないといけません。
1秒超えるごとにポイントが失われるというシステムなので、時間も気にしないといけません。
会場には演出家の方がいらっしゃり、アドバイスをいただきます。
「もっと感情を出さないと伝わらない!」と言われたスタッフは、前日に100回練習をしました。
応援団も駆けつけてくれました。
応援団も本番前に打ち合わせがあります
この日のためにがんばってきました。
練習の成果を出し切ることを誓います。
【本番直前】
いよいよ、決勝戦当日。
出場者、運営委員、ボランティアが全員集合!
本番直前、外で練習を行いました。
【いよいよ本番!】
さぁ!いよいよ本番です。

ルンビニーの発表は、3番目。
だんだん観客が飽きてくる時間です。
そこで、担当理事の助言もあり、思い切って大幅に台本を変更!
インパクトの強い「死後の入浴」をスタートに持っていきました。
「死後の入浴」は、ルンビニーでは定番のターミナルケア。
ルンビニーのスタッフでは、もはや当たり前になっていたケアですが、
元々病院で働いていた看護師スタッフの驚きの声から、「すごいことなんだ」と再認識。
プレゼンの台本に組み込むことになりました。
プレゼンは、”カツエさん”の死、死後入浴から始まります。
カツエさんは実際にルンビニーを利用されていた方で、ご家族の承諾を得て、今回台本に使わせていただきました。
【本番後のひとコマ】
プレゼン終了です!
すべてを出し切りました。
出場5事業所と握手!
どの事業所が優勝しても悔いはありません。
【表彰式】
いよいよ表彰式です。
「第5回介護甲子園最優秀賞は・・・・・・ルンビニーの皆さんです。」
最初、この発表がちゃんと耳に届いていたのは管理者の岡本さんだけ。
あとのスタッフはポカーンとしていたところ、数秒後に意味が伝わり、みんなでガッツポーズ!!
もちろん、「優勝する」つもりで練習を重ねてきましたが、プレゼンが終わる頃には、やりきった満足感で「どこが優勝しても悔いなし」という想いだったみなさん。
既にチームワークが強まっていましたが、優勝することでさらに結束!
実務をこなしながらがんばった練習のこと、ルンビニーでの介護の想い、すべてが報われました!
これからも、さらに絆が深まったルンビニーに乞うご期待です!
【 介護甲子園に出場して 】
介護甲子園は、「今がんばっている姿を輝かせる」ためのすばらしいイベントだと思います。
優勝するのは、「完璧な事業所」ではありません。不器用でも、今取り組んでいることを輝かせることができた事業所。
そんな介護甲子園の想いに共感し、第2回からエントリーし続けてきました。
介護は難しい業界です。がんばっているスタッフの行動がカタチに残らないからです。

なので、私がやるべき仕事は、がんばっているスタッフの仕事を残していくことだと感じています。
介護甲子園は、まずエントリーすることで今取り組んでいることを文字に残すことができます、さらに決勝まで残るとそれをプレゼン演技としてスタッフと一緒に作り上げることができます。
介護甲子園に参加して、フロアリーダーのモチベーションが180度変わりました。
甲子園での経験が各フロアにフィードバックされたと強く感じます。
今後のルンビニーの介護につながる、すばらしい経験になったのではないでしょうか。
もっともっとたくさんの事業所に介護甲子園に参加していただきたいです。
そして、自分たちの事業所の“今がんばっていること”を知って、さらに輝かせていけば、介護業界の魅力を広く伝えることにもつながっていくのではないでしょうか。


(医療法人ビハーラ藤原胃腸科グルーブホームルンビニーコーディネーター 五藤恵)

 
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