癌治療を前向きに

介護部門施設長 相原 あや子

 ここ数年、私の周りに癌を発症した人が多くいます。その中で、昨年末に癌が再々発した友人がいます。2年前再発した時は、かなりの気持ちの落ち込みがありました。「最初癌だとわかった時よりショックなんよ」と言っていました。私はかける言葉を失い、ただただ寄り添うのみでした。

 正月明け、再々発の治療のため、友人は入院しました。再発の時あれほど落ち込んだのだから、今回は如何ばかりかと、病院に行く私の気持ちはとても重いものでした。
 病室に入ると、友人は本を読んでいました。私に気が付くと「あら、あやちゃん来てくれたん」、眼鏡越しの眼差しは、穏やかに私に降り注ぎました。一瞬ほっとしたと同時に、友人に何があったんだろう、とゆっくり話を聴きました。

 友人はある方との出会いで、前向きに生きる力を持てるようになったとの事。その方は肺がんの末期で余命半年と宣告されたそうです。癌を克服するのに良いという事を徹底的に実践し、7年間今も元気でいらっしゃる。友人から聞いた癌を克服するのに良いという事の数例です。玄米採食、秋田県玉川温泉での湯治、そしてお灸。お灸はこの道のエキスパートの方にツボをおろしてもらったそうです。そして何よりも気持ちの持ち方、友人が「もっと早くあなたに出会っていたらよかった」と言ったところ、「過去を悔やんでも何にもならん、今を前向きに生きる事」と言われた…といたずらっぽく笑って言う友人。

 今友人は通院での抗がん剤治療、玄米採食、お灸を行っています。治療が終われば秋田の温泉に湯治に行くことでしょう。癌という病とがっぷり向き合っていこうとしている友人の姿に、病気だけでなく何事につけても、今を良しとして日々前向きな気持ちでいることの大切さを教えられます。

 
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