じぃちゃんとばぁちゃんの修学旅行in宮島

グループホームルンビニー
2F管理者 宇都宮聖

旅行の広告を手に取ったW様が「旅行か・・・当分行ってないね〜」とつぶやいた。その言葉が僕の心に火をつけた。絶対に無理だと思っていた旅行。行きたいと言う皆の想い。夢を夢で終わらせない挑戦が始まった。

「どっか行きたい所ある?」と聞くと、意外と話が盛り上がりいろいろな意見が出る中、最終的には「この時期やと宮島が良いよね。」と話がまとまり、計画を立ててみることに。
最初は「無理だろうな・・・・」と不安に思いながら、徐々に計画を進めていき、普段の業務をこなしながらの計画作成、スタッフとの思いのぶつかり合いに、投げ出しそうになりながらも少しずつ形になっていき、来る12月3日、広島県は安芸市の宮島に行く日がやってきました。参加者総勢30名!貸し切りバスには全員乗り切らず、また、住人様の体調を考慮し、ルンビニーから一台車を出し、2台で出発することに。
数カ月前から計画を立てワクワクしながらこの日を待ち望み、スタッフ赤松の‘いってらっしゃい’に見送られ、いざ出発!

想いが通じたのか、天気も良くバスの中からの景色は良好。
スタッフ黒川のバスガイドで場が盛り上がり、住人様や家族様のカラオケで気分はウキウキ。
徐々に近づく宮島にテンションも最高潮になる中、バスの後ろを運転しながら付いてきていたホーム長岡本が道を間違えフェリーに乗り遅れそうになるアクシデントもありましたが、なんとか無事宮島に到着しました。
着けばさっそく昼食です。
宮島と言えば・・・アナゴとカキです。
普段あまり食べない方も「美味しいね〜。」と笑顔で完食しておりました。
食事も終わり一息つくと、この日のメインイベントです。

そう、お参り!・・・ではなくお土産物屋めぐり!皆さん、お参りそっちのけで、もみじまんじゅうを食べたり・見たり・触ったりで夢中でした。
おかげでお参りは駆け足でした。


なんとか無事観光も終わり「あ〜楽しく疲れた〜」なんて言いながらバスに乗り込み、帰りの車中では皆の疲れ切った、しかし安らいだ顔が見られて、今回の旅行を企画した僕はとても満足でした。
ルンビニーに帰ってくると、またまたスタッフ赤松の‘おかえりなさい’に「やっと帰った〜。」と一安心でした。


途中いろいろとアクシデントはありましたが、無事に旅行が出来たのも影で支えてくれた添乗員さんと家族様、迅速に対応してくれたスタッフ、そして何より目一杯楽しんでくれた、住人様のおかげです。本当にありがとうございました。
忘れる事のできない素敵な旅行が出来たことを心より感謝します。

数日後、宮島の話を住人様にしてみました。すると「あぁ〜もみじまんじゅうおいしかったね〜。」「海にうかぶ鳥居は一生忘れられんわい。」と口々に話し合う住人様。普段、認知症があり昨日のご飯すら忘れてしまう皆が、数日前の旅行を覚えていたのです。しかも「一生忘れられん。」という言葉まで聞けて感激です。認知症があっても心に深く刻み込まれた言葉や思い出は記憶としてしっかりと残っているんだなと感じました。
今回の旅行の経験を生かして普段のケアでも心に刺激のある言葉や対応で深く刻み込み、しっかりと記憶に残せるような支援を心掛けたいと思います。
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