京都式10のアイメッセージ

 認知症デイサービス ビハーラ 竹村文子

厚生労働省は来年度の介護報酬改定に合わせ、介護保険制度の見直しを進めています。

要介護認定を受ける人はこれからも増え続け、団塊の世代が全て75歳以上となる2025年には600万人を超えるとされています。

認知症の方が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、様々な取り組みを展開する「新オレンジプラン」に、認知症の方ご本人や家族の意向を尊重する新たな視点が加えられ、より多くのご本人が組織的、主体的に発言されるようになりました。

「京都は古都で知られていますが、新しいもの好きで先進的でもある。」と言われているそうですが、この京都では認知症ケアについても、認知症本人の声を政策評価の指標にした京都式が注目されているそうです。

認知症の「私」を主語にした【京都式10のアイメッセ―ジ】をご紹介致します。

  1. 私は、周囲のすべての人が、認知症について正しく理解してくれているので、人権や個性に十分な配慮がなされ、できることは見守られ、できないことは支えられて、活動的にすごしている。
  2. 私は、症状が軽いうちに診断を受け、この病気を理解し、適切な支援を受けて、将来について考え決めることができ、心安らかにすごしている。
  3. 私は、体調を崩した時にはすぐに治療を受けることができ、具合の悪い時を除いて住み慣れた場所で終始切れ目のない医療と介護を受けて、すこやかにすごしている。
  4. 私は、地域の一員として社会参加し、能力の範囲で社会に貢献し、生きがいをもってすごしている。
  5. 私は、趣味やレクリェーションなどしたいことをかなえられ、人生を楽しんですごしている。
  6. 私は、私を支えてくれている家族の生活と人生にも十分な配慮がされているので、気兼ねせずにすごしている。
  7. 私は、自らの思いを言葉でうまく言い表せない場合があることを理解され、人生の終末に至るまで意思や好みを尊重されてすごしている。
  8. 私は、京都のどの地域に住んでいても、適切な情報が得られ、身近になんでも相談できる人がいて、安心できる居場所をもってすごしている。
  9. 私は、若年性の認知症であっても、私に合ったサービスがあるので、意欲をもって参加し、すごしている。
  10. 私は、私や家族の願いである認知症を治す様々な研究がなされているので、期待をもってすごしている。

認知症ケアは本人主体で・・・

認知症ご本人の声・本音を知り、正しく理解することが、認知症になっても安心して暮らせる社会作り。超高齢化社会、平均寿命まで生きるということは、認知症に向かって生きているとも言えるのではないでしょうか・・・

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