要介護状態をまねく病気の予防と対処法

居宅介護支援事業所ビハーラ
芝 洋子 ・ 峠 幸延

前回、居宅からの情報として”ロコモティブシンドローム”について ご紹介させていただきました。
今回は、第2弾として”骨粗鬆症と骨折”についてご紹介していきます。

東日本より西日本の方が骨折率が高いって知ってましたか?

骨粗しょう症に関する、ある調査結果が話題になっています。
骨粗しょう症が進むと生じやすい股関節付近の「大たい骨」の骨折。
この 大たい骨の骨折に関して、近畿大学や大阪医科大学の研究グループが40歳以上の患者を都道府県別に集計したところ、東日本と西日本を比べると、骨折の発生率の差は最大でなんと2倍もあったそうです。

〜高齢者は転倒で骨折しやすい〜

高齢になると、ちょっとした転倒でも骨折につながることがあります。
これは、加齢とともに筋力が低下し、歩くときなどに足が上がらなくなって転倒しやすくなることに加えて、骨ももろくなっていくためです。
高齢者に多い骨折の部位は、大たい骨、手首、背中、肩などの骨です。
特に太ものの付け根の骨を骨折すると、立つことや歩くことができなくなり、要介護や寝たきりになる危険が高まります。

〜高齢者が転倒しやすい場所とその対策〜

高齢者の転倒による骨折は、慣れているはずの家の中(敷地内)で多く発生しています。
具体的には「階段を踏み外す」「わずかな段差・じゅうたんのへりにつまずく」「濡れた浴室の洗い場ですべる」「サンダル(つっかけ)で庭を歩いていて、地面のでこぼこにつまずく」などです。
屋外では、階段や段差での転倒のほかに、「雨の日に建物の出入り口で滑る」「自転車に乗っていて転倒する」などがみられます。
家の中での転倒を防ぐには、玄関・階段・トイレ・浴室などに手すりを設置する、じゅうたん・電気のコードなどは固定する、敷居などの段差にはスロープを設置する、床に置いている物を片づけるなど、積極的に住環境の整備を行います。
その他、高齢者では服用中の薬が原因でふらついて転倒を招く場合があります。
薬によるめまいやふらつきなどがある場合は、主治医に相談してください。

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