第7回介護甲子園決勝大会

デイサービスセンタービハーラ 主任 加地恭大

今回第7回となる介護甲子園の決勝大会を見に行かせて頂きました。今回の総エントリーは6472事業所で、今大会から在宅部門と施設部門で3事業所ずつが選ばれ各部門から優勝が決定するという形となりました。
決勝に残った6事業所
<在宅部門>

  1. デイホーム孫の手・いいづか(群馬県・高崎市)
  2. デイサービスセンターむすんどこ結処(大阪府・堺市)
  3. さわやか和布刈館デイサービスセンター(福岡県・北九州市)

<施設部門>

  1. 特別養護老人ホームケアマキス笹原(愛知県・名古屋市)
  2. 訪問看護ケアステーション高松(香川県・高松市)
  3. 特別養護老人ホームながまち荘(山形県・山形市)

以上6事業所で決勝大会が開催されました。
まずは在宅部門の3事業所の発表から始まり、1番良かったと思う所に個々に投票し、休憩を挟んだ後に、施設部門の発表と続き、最後に投票という流れでした。
結果としては、
○在宅部門優勝
デイホーム孫の手・いいづか(群馬県・高崎市)
○施設部門優勝
特別養護老人ホームながまち荘(山形県・山形市)

今大会はこの2事業所が優勝となりましたが、どの事業所も様々な取り組みや、そこの特色を出しており、とても学ぶことの多いものが見れました。特に自分の中で印象に残った2事業所について、まずは在宅部門では「さわやか和布刈館デイサービスセンター」です。ここの発表は他の事業所の発表のように、「他と違う事を取り組んでいる」や「何か特別なウリがある」というものではなく、利用者さま、職員との向き合い方や考え方という点に対して共感を覚えました。
センター長の大塚さんは3年前に自分から「この港町で仕事がしたい」という気持ちから異動の希望を出され赴任されています。最初は思い描いていたものとは違い、職員も5人ほどと少なく欠勤などいざと言う時の対応も出来ずに、すべて自分で何とかしようと1人で考えるばかりで体調も崩すような状態でした。そういう状態で続けても上手くいかず職員の離職など悪い流れになる一方だった時に上司の相談した所「職場は皆で作って行くものなのだから少し力を抜いて周りに頼り助けてもらいなさい」と言ってもらったことで考え方も変化していき、職員との話し合いの場を多く取るようにしたようです。ゆっくり話し合うことで、皆が何を考えているのかや困っていることが明確に分かってきて問題点の解決も一部の者でするのではなく全員で意見を交換し合い考えていく中で、皆が納得の行くゴールに繋がるようになってきたようです。それ以上にそういう場が増えたことで、何が出来ない、何に困っているという、言いづらいことも職員同士で言える環境になり、自然とフォローし合える絆が生まれており、皆が働きやすい職場へと変化して行ったようです。
利用者さまへの向き合い方も真剣に考えられており、その人1人1人が持っている想いをしっかりと受け止めれるよう、その人自身に教えてくださいという気持ちで関係を作っていき、何を求めているのか利用者さま本意で考えられています。それに加え、家族様からも意見を知り、職員が知っていればいいではなく、その方の家族様とも一緒に真剣に考えて知って頂き、その人にとっての当たり前の生活を本当に安心のできる中で、普通に過ごして頂きたい、その為にも皆が知る関係性の大切さを学びました。ここの発表は当たり前のことではあるかもしれませんが、1番大切なもので1番難しいことなのではないかと思いました。こういった部分が介護の本質的なものだと感じましたし、職場でもすぐにでも取り入れるべき考え方、向き合い方です。

施設部門では優勝した「特別養護老人ホームながまち荘」です。
ここではインドネシアからの候補生の支援も行っており一緒に同じ仕事をしています。一番心に残ったのが、候補生の2人が3年前から寝たきりで胃瘻の女性の介護をしている際に、なぜこの女性は痰も飲み込めているのに口からものを食べることができないのか?という1つの疑問に気付いたことです。逆に経験の長い職員はその状態が当たり前のその人の姿だと思い込んで意識していなかった点に気付いたことです。
ここの事業所もそれを否定するのではなく、皆で話し合い、もしかすると食べれるのではないかと、すぐに全員で行動に移すことが出来ています。その結果今では経口摂取が可能な状態になっています。そういう小さな気付きにも真剣に向き合いちょっとした表情や行動も全員で共有し取り組んでいる姿がとても勉強になりました。他にもここでは「007」という褥瘡や胃瘻など7つの項目をゼロにするという目標を掲げており、難しいことでも出来るようにとのことで、色々な研修会への参加や資格取得に力を入れ個々から全体のスキルアップに力を入れています。
高い目標を置き、より質の高いサービスを提供するのはビハーラにおいても必ずしていくことですし、今回参加させて頂いたことで、とても良い刺激を受け、今後のケアに対する意識の変化にも気付かせて頂きました。

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