【第百八十五話】 子どもは大人の鏡

法寿院 水崎圭二

ドロシー・ロー・ノルテ博士は、アメリカのロサンゼルス出身の家族や親子関係を研究された先生じゃ。この先生は、2005年に81歳で亡くなられたんじゃが、著書の「心のチキンスープ」という本の中の「子どもは大人の鏡」という詩が実におもしろいんじゃ。それをみなさんに紹介しましょうかのう。

子どもは大人の鏡
子どもは、批判されて育つと 人を責めることを学ぶ
子どもは、憎しみの中で育つと 人と争うことを学ぶ
子どもは、恐怖の中で育つと オドオドした小心者になる
子どもは、憐れみを受けて育つと 自分を可哀相だと思うようになる
子どもは、馬鹿にされて育つと 自分を表現できなくなる
子どもは、嫉妬の中で育つと 人をねたむようになる
子どもは、ひけめを感じながら育つと 罪悪感を持つようになる
子どもは、辛抱強さを見て育つと 耐えることを学ぶ
子どもは、正直さと公平さを見て育つと 真実と正義を学ぶ
子どもは、励まされて育つと 自信を持つようになる
子どもは、ほめられて育つと 人に感謝するようになる
子どもは、存在を認められて育つと 自分が好きになる
子どもは、努力を認められて育つと 目標を持つようになる
子どもは、皆で分け合うのを見て育つと 人に分け与えるようになる
子どもは、静かな落ち着きの中で育つと 平和な心を持つようになる
子どもは、安心感を与えられて育つと 自分や人を信じるようになる
子どもは、親しみに満ちた雰囲気の中で育つと 生きることは楽しいことだと知る
子どもは、まわりから受け入れられて育つと 世界中が愛であふれていることを知る
あなたの子どもはどんな環境で育っていますか?

博士は、「子どもは親を手本にして育ちます。毎日の生活での親の姿こそが、子どもに最も影響力を持つのです。そのことをこの詩で表現したかったのです。」と。
子どもは、宝じゃ。たくさんの可能性を秘めたこの真っ白なキャンパスにどんな絵を描くのかは、その子ども次第じゃが、この詩のような心を持った子供たちの豊かな個性が描く絵は、想像するだけでわくわくしてしまうのう。子どもたちもいずれ、父となり母となる、そのときに父母の愛を知る。そしてそれをしっかりと受け継いでいかねばならぬ。これから子育てをする若き親には、ぜひ読んでもらいたいもんじゃ。子どもに接するときは、必ずお手本となる鏡を忘れぬことじゃ。