認知症
だれでも年をとると、もの忘れを自覚するようになります。
多くは老化に伴う自然な現象ですが、中には「認知症」が疑われる場合もあります。
現在わが国にはおよそ190万人、85歳以上の4人に1人の割合で認知症のお年寄りがいるといわれ、だれでもなる可能性のある病気なのです。
「認知症の初期の症状」 はさまざまです。
- 最近の出来事を思い出せない。
- 物の名前がでてこない。
- 同じ事を言ったり尋ねたりする。
- 時間や場所の感覚が不確かになった。
- 慣れているところで道に迷った。
- 今までできていた仕事や作業がこなせなくなった。
- 水道やガス栓の締め忘れが目立つ。
- やる気がなくなった。
- 献立が単純になったり、味付けがわるくなった。
- おこりっぽくなった。性格が変わった。
など、あれっ、もしや、と思ったらためらわずに医師に相談しましょう。
「認知症の予防」
- 塩分や動物性脂肪の多い食事を控える。
- 野菜・果物・豆類・植物油・魚などをバランスよくたべる。
(ナイアシン、ビタミンE、ビタミンC、葉酸などが含まれている) - 適度の運動、知的活動をする。(散歩、読書、チェス、楽器演奏、ダンスなど)
- 禁煙する、過量の飲酒は控える
- 肥満・脳血管障害・心疾患・高血圧・糖尿病・高脂血症など生活習慣病にならない。
「認知症の治療」
認知症は種類によっては治るものや早期に発見することで症状を改善したり、進行を遅らせる薬も出てきています。そのためには認知症の早期発見が必要なのです。
最近は、物忘れ相談をしているかかりつけ医もありますし、必要な場合は専門医療機関への紹介の橋渡しもしてくれます。